【「ありがとう」と言ってもらえる仕事に就きたいと思ったことが始まりです。さまざまな症状で困っている全ての人に対して治療ができることに魅力を感じ、鍼灸師を志しました。】

親の影響もあり、小さなころから真面目な性格でした。子どものころから、本を読むことが好きでした。幼少期は身体が弱かったらしく、親からは「病院へ連れて行くことが多くてタイヘンだった」と聞かされますが、全く覚えていません。小学生の6年間スイミングスクールに通ったことで、身体が丈夫になったようです。太り気味だったこともあり、水泳以外の運動が苦手でした。勉強の成績は真ん中の少し上くらいでした。よい先生や友人との出会いもあり、中学や高校では学級委員や生徒会の仕事をするくらいの積極性を身につけることができました。

中学生のころから「何のために生きるのか?」とか「正義とは?」とか、いろいろなことを考え込むタイプでした。「特別」に憧れ、「普通」に過ごすことの素晴らしさなど、分かっていませんでした。高校を卒業する時、(普通科の高校に通っており、大学もしくは専門学校へ進学させてくれると親が言ってくれたので、)将来自分がどんな職業に就いて働きたいかを考えました。

素直な気持ちで出した答えは、「誰かに『ありがとう』と言ってもらえる仕事をしたい」でした。「ありがとう」と言ってもらえ、なおかつお金がもらえる。これほど素晴らしいことはないと思いました。職業として真っ先に浮かんだのは医者でしたが、医学部に入ることのできる偏差値はありません。医者以外で、自分が頑張ることが誰かの喜びになる職業を探している時に「鍼灸師」という仕事の存在を知りました。私は、自分自身が鍼灸治療を一度も受けたことがないのにも関わらず、鍼灸治療の「老若男女とその症状を問わず全ての患者さんに対して治療ができること」に大きな魅力を感じ、鍼灸を一生の仕事にしようと志しました。親は普通の会社員として勤務をしていたので、安定した仕事(に繋がる進学先)を望んでいたでしょうに、あまりにも突発的なこの決断を、話し合いの一つもなしに許してくれた懐の深さが今になって身にしみます。

進学先は京都府にある明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)でした。当時、国内唯一の鍼灸「大学」でしたが、私は鍼灸「専門学校」の存在を知らなかったので、鍼灸師になるための学校はここしか受験していませんでした。物事を知らないということは、本当に恐ろしいことです。明治鍼灸大学では、たくさんのことを学びました。はり・きゅうに関しての東洋医学的な専門科目は当然として、解剖学・生理学などの西洋医学的な基礎医学の履修科目も多くありました。東洋医学と西洋医学のどちらにも偏らないニュートラルな視点を、現代の日本に生きる鍼灸師としての最初の一歩で身につけられたことは、今思うと、とてもありがたいことでした。

【鍼灸師として働きながらたくさんの経験を積ませていただき、縁あって独立開業をしました。】

初めの勤務先は三重県に津市にあるスポーツ疾患に力を入れている整形外科病院でした。リハビリテーション部門のスタッフとして、鍼灸師と理学療法士が同等な立場に置かれていたのは当時としては比較的珍しかったと思います。直接の上司の先生(鍼灸マッサージ師)はオリンピックや世界陸上のなどの国際舞台にトレーナーとして帯同するほどの先生でした。刺鍼技術・運動器疾患の知識・スポーツ選手への対応や、社会人として働くことの厳しさを教えていただきました。お世話になったことに今でも感謝しています。

次に勤務したのは愛知県豊川市にある鍼灸専門の治療院で、さまざまな症状の患者さまへの治療経験をたくさん積ませていただきました。ここで私は、鍼灸師として生きていくための全てを学ばせていただいたと言っても過言ではありません。たくさん怒られ、たくさん励まされ、人間としても成長することができました。院長先生や同期のスタッフには心から感謝しています。また、病院での治療や薬だけでは良くならない症状で辛い思いをされている方々がたくさんいることを実感し、それら患者さまを助けるために鍼灸治療がお役に立てた事実を、数えきれないほど目の当たりにしました。

どちらの臨床現場でも、「何が患者さんのためになるかを考えて行動すること」「安全第一」などの言葉を毎日聞かされました。そのための努力や労苦を惜しまないことが当たり前とされる環境の中で過ごすことで、それらの言葉の本当の意味や感覚が自分の中に染み込んでいきました。鍼灸師という仕事は決して楽ではないけれど、症状を改善して辛さを軽減することで喜んでもらい、人の心と身体を治し感動を与えることのできる仕事なのだということを実感することができました。苦しいこともたくさんありましたが、今の自分があるのはこの修業時代があったからだと言えます。

【たくさんの人から受けてきた恩に報いたいと思いながら日々の臨床に励んでおり、患者さんに笑顔になっていただくことに生きがいを感じています。】

患者さまに喜んでもらうことが一番大切です。そのために鍼灸師としてできることは、患者さまが抱えている、つらい症状を軽減させるお手伝いをすることにより、患者さまに少しでも楽になっていただくことだと思っています。セルフケアなどの生活指導から食事のアドバイスなどもお伝えして、最終的には自分自身で症状を管理できるようになっていただきたいと願っています。治療者と患者さまは互いの立場を互いに尊敬し合う対等な関係であり、同じ目標に向かって一緒に進んで行く同志でありたいと思っています。

症状を改善させることに、始めるのが遅すぎるということはありません。少しずつでも、できることから始めましょう。体を癒すとともに心を支えます。なかやま鍼灸院の「鍼治療」をぜひ一度受けてみてください。

院長 中山元

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