まずお伝えしたいことは、まぶたが閉じない・口から水がこぼれる、など、顔の筋肉にマヒを感じた時には、一日でも早く病院へ行き検査・治療を受け、同時期から鍼灸治療も並行して受けていただきたいということです。ベル麻痺は発症早期での治療が有効だからです。予後が良好な場合の多いベル麻痺ですが、閉眼・閉口ができない時には注意が必要です。分かりやすくまとめてありますので、ぜひご確認ください。

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ベル麻痺(まひ)の主な症状は?

ベル麻痺は、「特発性片側性末梢性顔面神経麻痺」と定義されます(この場合の「突発性」とは「急に」という意味ではなく「原因不明の」という意味です)。
主な症状としては、顔面神経の麻痺によって顔面の筋肉を思うように動かせなってしまいます。具体的には、まぶたを閉じることができない(眼球が乾く)・口角が下がる(水を飲もうとするとこぼれる)などの症状が現れます。他にも、顔の筋肉のこわばり感や感覚鈍麻・味覚障害なども起こります。通常、これらの症状は24時間以内に起こりきります。麻痺はその程度によって完全麻痺(閉眼・閉口ができない)と不全麻痺に分かれます。

原因は?

顔面神経麻痺の明確な原因としては脳卒中や脳腫瘍などが挙げられます。それら以外の場合、つまり顔面神経麻痺を起こす原因が特定されない場合に「ベル麻痺」と診断されます。はっきりした原因が特定されていないベル麻痺ですが、顔面神経が炎症によって腫れてしまうことやヘルペスウイルスが原因の1つと考えられているので、病院の治療としては抗炎症薬(麻痺の症状が強い場合はステロイド系)や抗ウイルス薬などが処方されることが多いです。ステロイドは副作用が出てしまう可能性もあり身体に良い薬だとは言えませんが、試してみる価値はあります。

病院へ行くなら

ベル麻痺は、不全麻痺であれば何も治療をしなくても予後は比較的良好とされます(これは時間が経過することにより、自然治癒力によって炎症が改善したり原因の一つと考えられているヘルペスウイルスに対する抵抗力を取り戻すからだと考えられています)。しかし残念ながら、ベル麻痺(特に完全麻痺)を発症してしまった全員が完全に回復するという訳ではなく、何らかの後遺症が残ってしまうケースもあります。
病院での治療は発症から3日以内の早期治療が有効とされるので、ベル麻痺(顔面神経の麻痺)が現れたら早急に神経内科もしくは耳鼻咽喉科を受診しましょう。それと並行して、ぜひとも鍼灸治療を受けていただきたく思います。

自分でできるケア・再発予防の方法

残念ながら「ベル麻痺は再発しないとは言えない」症状です。そして、発症原因が明確に判明していないので、再発予防の方法もアバウトになってしまいます。精神的ストレス(不安・イライラなど)・肉体的ストレス(疲労・痛みなど)・環境ストレス(寒冷など)をできるだけ避け、心身や免疫機能への負担を軽減させることが大切です。これらの負担を全くのゼロにすることは困難なので、総合的にそれらを蓄積させないよう心掛けるべきでしょう。ベル麻痺の治療でご来院された患者さま方からは「疲れがたまっていた」「大きな精神的なストレスが続いていた」などの言葉を聞くことが多いので、常日頃からそれらに対してのケアをしておくことが第一になると思います。

なかやま鍼灸院なら

鍼灸治療は自然治癒力を高めることができ、消炎(炎症を鎮める)や免疫機能向上の効果もあるので、ベル麻痺に対して有効な治療手段となります。もちろん、病院の薬の服用との併用でも何も問題はありません。共同運動の発症を防ぐために、強い刺激は加えずに治療します。
その他多くの疾患と同様にベル麻痺の場合も、病院である程度の期間治療を受けても症状が治りきらないならば、同じ治療だけをいつまでも続けることは得策ではありません。「西洋医学の薬は基本的に、長期間飲み続けることで少しずつ効果が出てくるということはない」からです。ベル麻痺は味覚の消失や顔面痙攣などの合併症もあり、後遺症が残ってしまう可能性がゼロではないことを考えると、できるだけ早期に完全に回復させることが望まれる疾患です。できる限りの治療をするということに、鍼灸を含めていただけるよう、お願いします。

 

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