寝付けない・眠りが浅い・夜中に目が覚めてしまうなど、睡眠に関する悩みは人それぞれです。長い期間満足な睡眠がとれないでいると、気持ちはイライラして集中できず・体は疲れてしまい、日常生活に支障が出てきてしまいます。
安易に薬に頼るのではなく、鍼灸治療で体の状態を整えて、精神的・肉体的にもリフレッシュできる心地よい睡眠を取り戻しませんか?ここでは主に、睡眠障害の原因となる原疾患のない場合について書いていきます。自分でできる快眠のコツもありますので、ぜひ最後までお読みください。

なかやま鍼灸院イラスト02_不眠症

睡眠障害の主な症状と特徴

睡眠障害(不眠症)とは、睡眠が障害されることによって満足な睡眠を得られていない症状です。入眠困難(寝つきが悪い)・中途覚醒(夜中に目が覚める)・早期覚醒(朝早くに目が覚める)・熟眠困難(眠りが浅い)の4種類に分類され、このうちどれかが1ヵ月以上続くことで本人が苦痛を感じていることが、不眠症の大まかな定義となります。推奨される睡眠時間については諸説あり、7時間程度が一番健康的とされていますが、実際に必要とする睡眠時間には個人差もあります。ですので、睡眠に関して大切なことは「何時間眠ったか」ではなく本人の満足感であり、「身体的・精神的疲労が回復する睡眠がとれているか」が問題になります。

どんな時に治療するべき?

疾患としての不眠症ではなくても、気分がスッキリしない・疲れがとれていない・日中に眠くなるなどの経験は誰にでもあると思います。このような睡眠不足の状態が続いてしまうことはイライラや疲労の原因となり、自律神経の乱れや免疫機能の低下につながることで、結果的に体調を崩してしまうことにもなりかねません。自覚的に「最近よく眠れていないな…」と感じたら、何かしらの対策をするべきです。そしてこのような場合はまず、非薬物療法(生活習慣を整えること)を行うべきです。薬物療法の効果は高く、短期的にはとても有効なのですが、長期的に服用すると耐性や依存などの様々な副作用が避けられないため、注意が必要だからです。

病院での治療

例えば、痛み・かゆみ・耳鳴り・呼吸器疾患・精神的ストレスなど様々な原因によって睡眠障害が起きてしまうため、さまざまな診療科目にて眠るための薬(向精神薬:抗うつ剤・睡眠導入剤・抗不安薬)が処方されます。不眠症に対して薬は効果的なのですが、そのぶん副作用の問題があります(起きても頭がボーっとしてしまう・逆にずっと眠い、など)。また長期間に渡り服薬を継続していると、徐々に薬の効き目も弱くなりますし(徐々に強い薬を服用しないと眠れなくなってしまいます)、急に服薬をやめると反発的に再び睡眠障害になってしまうこともあるので注意が必要です。そもそも薬なしで快眠をえることが健康的な状態だと考えますので、薬の使用はあくまで一時的・頓服的な使用に限定することが良いと思われます。

自分でできること(快眠のコツ)

まずは生活のリズムを整えることが大切です。毎日の起床の時間を統一しましょう。朝起きたら日の光を浴びましょう。二度寝や昼寝はしないほうが良いでしょう。日中はなるべく体を動かしましょう。眠る数時間前には入浴と食事を済ませましょう。眠れない場合は、脳に刺激を与えないことでリラックスできることするとよいでしょう。快眠のコツにはその他にもたくさんありますが、人それぞれに向き不向きがありますので、自分に合った方法から始め、ある程度継続させることが大切です。

なかやま鍼灸院での治療

眠れない状態が続くと心身が緊張状態になってしまうことや、その逆(心身の緊張状態が続くと眠れなくなってしまう)を実感として知っている方も多いのではないでしょうか?つまり、不眠状態を改善させるためには、心身をリラックスさせる必要があるのです。そして鍼灸治療は、心身をリラックスさせるためにとても有効な治療法です。

鍼治療は、固くなってしまった筋肉が皮膚表面になくてもダイレクトに刺激をすることができるので、筋肉の緊張を緩めるのに高い効果を発揮します。緊張してしまった筋肉を緩めることで血流を改善させることができます(不眠に苦しんでいる方は、特に首・肩・背中に凝り・張り感を訴える方が多いです)。体の緊張がほぐれることや手先足先の末梢の血流が改善されることで自律神経機能を向上・安定化させることができます。自律神経機能が改善されることにより心の緊張感も緩みます。これらの効果により、心身をよりリラックスした状態にさせることで、睡眠の質・量を向上させることができるのです。臨床経験的にも、治療後の患者さんから「気分がスッキリした」「眠くなった」という言葉を聞くことは多くあります。

あまり良いことではありませんが、仕方なく長年睡眠導入剤や抗不安薬を使い続けている方も多いと思います。鍼灸治療で体の状態をより眠りやすくすることで、減薬の反動がないように徐々に薬の量を減らしていくことができます。これにより、例え「今」に問題がなくても、これから起こるかもしれない症状の悪化(薬が増えることを含む)を未然に防ぎ、より健康的な状態を目指すことができます。
「人間の本来持っている自然治癒力を高める」「より良い状態にする」「悪くならないように(予防的に)治療する」ことのできる鍼灸療法であれば、当面の不眠状態の改善と同時にその原因となる疾患・症状の治療もできます。

不眠症で辛い思いをされている方へ

昔から健康の定義が「快眠・快食・快便」などとされているように、睡眠は健康にとって重要な位置を占めます。あなたの眠りが改善されて本当の意味で健康に近づくことは、あなただけでなく周りの人のためにもなります。グッスリ眠れる毎日を取り戻し、再びはつらつとした毎日を送れるようにしませんか?
不眠症の治療で当院へ来院される患者さんは年々増え続けています。そのような、ストレスを抱えながら辛い思いに耐えている方の健康を守るお手伝いができれば幸いです。

ちなみにアルコールは、寝つきを良くはしますが眠りが浅くなってしまいます。一時的・頓服的にお酒に頼ることも悪くはありませんが、不眠症状の改善にはなりませんのでご注意ください。

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